あとがき
鳥居自体は異世界の入口だとか言われていたりしますね。
幼少期からうちの親父であるマサルさんは何か不思議なことを言ったり行動に移したり…それでも彼は信じていないの一点張りでした。
あの日なぜ仕事でいないはずの父がそこにいたのか、父はどうして娘が神隠しに会うかもしれないと思えたのか…生涯にわたって教えてくれませんでした。そしてこの頃父はまだ禿げてる事実を受け入れがたく、上手いことオールバックにして自身の白髪でメッシュを作るこだわりっぷり。オシャレ爺さんでした。(当時60歳)
実は地元の伊勢神宮に生まれて初めてしっかりお参りに行ったのはここ近年で、マサルさんが生きている限りは鳥居をくぐらない誓いを守り通しました。
でも当時…協会のオーナーのおじいさんが友人にいて、その人の頼みで協会の草刈りにいっていた父でしたが
「教会…はいってええのん?」
と聞いた私に即答で「はよこい」って呼んでたんですよ。
ほんとよく分からないw
余談だけど、ここの教会は外国人の方が英語教師のボランティアをしていて定期的に英会話教室が開かれていました。そこでたまにオーナーのおじいちゃんも一緒に英語の勉強をしていたんですけど
「ぐっと もーにんぐっ!!!!」って言いながら顔を近づけてきたのが嫌すぎておじいちゃんをビンタしたことがありました。懐かしい。
あの時は、鼻毛は出てるわ英語じゃないわ、舐められすぎて(ボク小学生だから当たり前やけど)むっちゃ嫌やったなあ。
ビンタしたことを帰りにマサルさんに言うたら
「ま、あいつの鼻毛は殴りたくなるわな。」
と、案外怒られなかったこともいい思い出。
すみません、おじいちゃん💦